皆さん いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
本日は【Coffee Tips】の3回目の投稿で、コーヒーの格付けというものについてご紹介します。
初回は下の記事にあるように、コーヒーがどんな国で作られているのかをお伝えしました。
kyoro-skavifika.hatenablog.com
そして2回目の前回はコーヒー豆が日本に運ばれてくるまでの過程をご紹介しました。
kyoro-skavifika.hatenablog.com
それぞれの記事を読んでから本日の記事を読むと、より楽しいと思いますので、お時間のある時にチェックしてみてくださいね♪
本日の内容はこちら
格付けってなんだろう?
スーパーやコーヒー専門店で「ジャマイカブルーマウンテンNo.1」とか「ケニアAA」とか「ブラジルNo.2」のように、国名の後ろに記号がついたコーヒーを見かけたことはありませんか?
この記号こそ、生産国で行われている格付けの結果を反映した「各(グレード)」を表しているんです。
身近な例で考えてみると、リンゴやみかんを箱で購入すると箱の側面に「特選・特秀・秀」などの表記が書かれていますよね。
あれがまさにグレードです。グレードが高ければ高値で取引されますので、生産者も頑張って良いものを作ろうとすると思います。
昔、コーヒーは鑑定などはされることなく売られていました。
19世紀にNYにあるコーヒー定期取引市場が創設されたのをキッカケに、ブラジル産のコーヒーの格付けが始まりました。
今では各生産国で独自に格付けが行われているんですよ。
主要生産国の格付けについて
格付けの方法には世界で統一された国際基準はありません。
各生産国の生産環境などによって独自に行われているんです。
モカマタリの産地として知られるイエメンのように格付けがない国もあれば、ブラジルのようにとっても沢山の項目に規格をわけている国もあります。
日本に入ってくる商品流通上で重要なものは大きく4つに分類されます。
栽培地の標高によるもの
中米各国やメキシコで主に採用されている格付けで、栽培されるコーヒー農園が位置している標高によってグレードが決まります。
一般的に標高が高いと寒暖差が生まれて、コーヒーの実が引き締まって美味しくなるとされるので、標高が高いほどよいグレードになります。
いくつかの国を例にあげてみます。
- メキシコ:HG(標高900-1,200m) / PW(標高600-900m)
- グアテマラ:SHB(標高1,300-) / HB(標高1,200-1,300) / EPW(標高900-1,050m)
- ホンジュラス:SHG(標高1,200m-) / HG(標高900-1,200m)
同じ標高で格付けされていてもその表記は国によって様々であることが分かると思います。
スクリーンサイズによるもの
コロンビアやケニア、タンザニアなどで多く採用されている格付けで、コーヒーの豆の大きさによってグレードが決まります。
イチゴやさくらんぼで考えてみても、粒が大きくて揃っているものは箱などに詰められて贈答用として高値で取引されますよね。
これがコーヒーの業界でも行われているということです。
- コロンビア:エクセルソ・スプレモ(S-17~) / エクセルソ・UGQ(S-14~)
- ケニア:AA(S-18~) / AB(S-15~17)
- タンザニア(アラビカ種に限る):AA(S-18~) / AB(S-15~17)
コロンビアのスプレモは以前セブンイレブンのコンビニコーヒーでも販売されていたと思います。
欠点数によるもの
ペルーやエチオピアなどで採用されている格付けで、300gのコーヒー生豆に含まれている欠点(カビが生えた豆や欠けている豆など)の数でグレードが決まります。
もちろん欠点の数が少なければ少ないほど高値で取引されます。
- ペルー:G1(~15) / G2(~23) / G3(~30) / G4(~35) / G5(~40)
- エチオピア:G1(~3) / G2(4~12) / G3(13~27) / G4(28~45) / G5(46~90)
これも国によって同じG1でも欠点の数は異なっていることが分かると思います。
スクリーンサイズと欠点数によるもの
ブラジルやカリブ海諸国、アジア太平洋地域など、最も多くの国で採用されている格付けで、前述のスクリーンサイズと欠点数の両方で総合的に判断されます。
これは採用している国が多いので、本当に一部だけご紹介します。
- ブラジル:No.2(S-17/18 & 欠点数~4) / No.4/5(S-14~16 & 欠点数~36)
- キューバ:ETL(S-18 & 欠点数~12) / TL(S-17 & 欠点数~19) / AL(S-16 & 欠点数~22)
- ブルーマウンテン:No.1(S-17/18 & 欠点~3%) / No.2(S-16/17 & 欠点~3%) / No.3(S-15/16 & 欠点~3%) / セレクト(S-16/17 & 欠点~5%)
このように総合的に判断することでグレードが決まる国が多いですが、その表記の方法は国によって様々です。
最後に…
いかがでしたか?
このようにコーヒー豆を適正価格で取引するために格付けというものがあります。
普段何気なく手に取っているコーヒーにもグレードが記載されていることがあるので、ぜひ今日から手に取るコーヒーの表記にも注目してみてくださいね♪
次回は、更に付加価値を付けるために国名や規格以外の要素を持ったコーヒー(ブルーマウンテンやハワイコナ、トラジャなどなど)についてご紹介したいと思います。
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それではまた次回の投稿をお楽しみに♪
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